2022.04.25 / 暮らしお役立ち情報

つい先日、首都圏の2021年度における新築分譲マンションの平均価格が発表されました。先月までの1年間で販売戸数は3万2,872戸、1戸あたりの 平均価格は過去最高の6,360万円 とのこと。さら~っとニュースで流れるときは「おおー、高いな」と思う人は多いと思います。でも、この「平均価格」ってちょっと参考にし難い気がしませんか。あくまで全体の販売価格の合計を総数で割ったモノですから。それよりも、個人にとっては全体の真ん中の価格のほうが興味があるんじゃないかな、と思います。

いわゆる「中央値」です。データの小さい順から順に並べてその真ん中の数値で、そちらのほうが皆が求めている数値と言えるような気がします。

平均値は極端に高い・安い価格があるとその影響を受けてしまいます。首都圏の場合は特にその極端な高額物件が平均価格を引き上げていますから、「中央値」との差が開く傾向にあるようです。実際にここ数年の首都圏新築マンションの価格の平均値と中央値には700万円以上の差があります。

ニュースでは「平均値」と「中央値」をもう少しわかりやすく説明してくれるといいですね。中央値は紹介していないメディアもたくさんありますからね。

ちなみに平均年収というのも同じです。ほんの一部の超お金持ちがぐいーーーっと引き上げていますからね。「中央値」を大きく発表してくれた方が「おー、オレは働くみんなの真ん中よりちょっと下だ」など実感しやすいかもしれません。